このたびオイルパーム(アブラヤシ)に関する書籍「アブラヤシ農園問題の研究」(晃洋書房、2021年3月)が出版されました。当協会理事の田中もその中の1章(約20ページ)を執筆し、オイルパームのバイオマス利用について詳述しています。書籍は2巻組全25章+コラム10件で構成されており、東南アジアにおけるパーム油生産の歴史と現状やそれに関わる様々な問題などを取り上げています。この本は元々、同志社大学や京都大学が中心となって2010年頃から定期的に開催していた「アブラヤシ研究会」の成果を纏めたものです。添付の書籍目次でもお分かりの通り、この研究会はどちらかと言うと社会経済学的な側面が強く、例えばアブラヤシ農園を取り巻く社会環境や地域住民への影響などを現地調査から明らかにする、といった内容が中心となっています。そこに、パーム油生産やバイオマス利用など技術的側面からの知見も加わり、オイルパームのあらゆる面を網羅する構成となっています。
オイルパームに興味をお持ちの方、これからこういう分野への参入を考えておられる方などにご一読いただければと思います。当協会に蔵書として置いてありますが、もし購入をご希望でしたら協会または田中(ryohei@affrc.go.jp)までご一報ください。定価4,180円(一冊、税込)のところ著者割引(20% off)にてご購入いただけます。宜しくお願いいたします。
(田中良平)