田中良平(非木材グリーン協会 理事・副会長)
今年(2023年)8月からアルゼンチンに来ております。JICAシニア海外協力隊員として2年間の派遣予定で、こちらではサトウキビからの再生可能エネルギー開発など農業残渣の有効利用に向けた研究指導やアドバイスが主な任務です。最初の1カ月間は首都ブエノス・アイレスでスペイン語研修などがあり、そのあと任地のサン・ミゲル・デ・トゥクマン(San Miguel de Tucumán)に移動してきておよそ1カ月が経ちました。
仕事のほうはまだまだ様子見の段階で、職場の同僚と汗をかきかき渾身のスペイン語で会話することが主な日課となっています。35名ほどの職場ですが、日本人はもとより外国人は一人も居らず、英語のできる人もごく限られます。街に出ればさらにスペイン語ばかりですが、それでも何とか食べたり買ったり、どこかへ行ったりはできるようになり、だいぶ生活が落ち着いてきました。
さて、こちらは今、季節としては春です。南半球なので、6カ月日本とズレていると考えれば4月に当たります。トゥクマンはアルゼンチン北部にあり気候としては亜熱帯に属し、「春」とはいえすでに日中の気温が30℃を超える日もあります。しかしながら、朝晩の気温はまだ10℃台の前半、この時季は日較差の大きい土地柄のようです。朝8時前に家を出る頃はまだ半袖では肌寒く、でも帰宅時の午後は長袖では暑く、毎日何を着て行こうか迷っています。「夏(12月~2月)になると40℃を超えてもっと暑いよ」と今から脅かされていますが、当地はアンデス山脈を背にした内陸部のため、盆地のような気候なのかなと思っています。それでも今のところあまり湿気は感じず、暑くても日陰に入れば涼しく、東京辺りの夏を思えばまだまだ過ごし易い毎日です。
ということで、先ずは自己紹介代わりに始まったばかりのこちらの様子などを書いてみました。再来年(2025年)の7月いっぱいまで当地に滞在予定ですので、その間に何度かアルゼンチンでの様子などお伝えできればと思っております。今後とも宜しくお願いいたします。
写真:彼方にアンデスの山並みを望むサン・ミゲル・デ・トゥクマン市街